春・秋キャンプの寒さ対策まとめ|初心者向けに最低限の準備とコツを紹介する記事のアイキャッチ画像
※本記事には広告を含みます。

これからキャンプを始める方にこそ知ってほしいのが、春・秋の寒さ対策です。

「寒さ対策って、冬キャンプだけでしょ?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

でも実は、春や秋でもキャンプ場の夜は想像以上に冷え込みます。
標高の高い場所や川沿いでは、昼との気温差が10度以上になることも
キャンプをまだあまり経験していないと、この“冷え”を想像しにくいんですよね。

私もキャンプを始めたばかりの頃は、
「焚き火があるから大丈夫!」と油断して、十分な寒さ対策をしないまま出かけたことがあります。
ところが、夜になると体がどんどん冷えていき、眠れないほどつらい夜を過ごしました。
焚き火の炎は見た目ほど暖かくなく、「これでは寒さ対策にはならないんだ」とそのとき痛感しました。

そんな経験を重ねるうちに、
「最低限これだけ準備しておけば安心!」と思える寒さ対策のコツが見えてきました。

まず最初に、ストーブなどの本格的な暖房ギアを持っていない初心者でも快適に過ごせる、
“最低限そろえておきたい寒さ対策アイテム”を一覧にまとめました。

ここで挙げたのは、私自身の体験から「最低限これだけは必要」と感じた寒さ対策アイテムです。

このように春や秋のキャンプでは、専用の装備をフルでそろえなくても、最低限の準備で寒さはしっかり防げます。
このあと、さらに詳しく状況に応じてプラスしたい防寒グッズや、より快適に過ごすための工夫をご紹介していきます。

実際にどんなアイテムを選べばいいのか、服装や寝具、テント内での工夫などを詳しくお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください♪

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服装の寒さ対策|初心者でもそろえやすい!

服装の寒さ対策は、「重ね着」と「防水」がキーワード。
自分の体質やキャンプスタイルに合わせて、少しずつそろえていけばOKです◎

「普段の冬服に+α」の考え方

春・秋キャンプの寒さ対策で大切なのは、「普段の服装に少し工夫を加える」こと。
特別なアウトドアブランドのウェアをそろえなくても、
身近なアイテムを組み合わせるだけで快適に過ごせます

発熱インナー

ユニクロのヒートテックやミズノのブレスサーモなどの発熱素材インナーは、
体の芯を温めてくれる心強い味方です。
着ているのといないのとでは体感温度がまったく違います。

中でもおすすめなのが、ユニクロの「極暖」や「超極暖」シリーズ。
私はこのシリーズのヒートテックレギンスをズボンの下に着用してキャンプをしています。
これまで何枚リピートしたかわからないほど愛用しています。

ただし、発熱素材のインナーは肌に合わない人もいるため、
敏感肌の方は綿やシルク素材のインナーと重ね着して調整すると安心です。

インナーダウンジャケット

アウターの中に重ね着できる薄手のインナーダウンジャケットは、体温調整にとても便利です。
軽くてかさばらず、使用しないときは小さく丸めて収納袋に入れておけます。

私もいつもユニクロのウルトラライトダウンをキャンプに持って行き、
「ちょっと肌寒いな」と思ったときにすぐ羽織ったり
アウターの中に仕込んだりして使っています。

一方、パパ(夫)はモンベルのスペリオダウンラウンドネックジャケットがお気に入り。
しっかり暖かく、それでいてタウンユースでもカッコよく着られるのが魅力です。

インナーダウンは見た目もすっきりしていて着ぶくれしにくいので、
1枚あると昼夜の寒暖差にも柔軟に対応できる便利アイテムです。

風を通さないアウター

春や秋のキャンプでは、風対策のできるアウターを1枚持っていくと安心です。
キャンプ場は山間部や海辺など、天候が変わりやすい場所が多く、
急に冷たい風が吹き始めることもあります。

マウンテンパーカーやウィンドブレーカーがあるなら、それを活用しましょう。
アウトドアブランドでなくても、ユニクロのブロックテックパーカーなど、
街でも着られるタイプで十分です。

風を通しにくいアウターを羽織るだけで、
体感温度が2〜3度変わるほど効果的。
軽くて動きやすい素材や、スッキリとしたシルエットのものを選べば、
設営や調理のときも邪魔になりません。

さらに、撥水機能を備えたタイプなら、
小雨程度ならそのままやり過ごせるのも魅力です。

ラップスカート(巻きスカート)

椅子に座ってのんびり過ごす時間は、キャンプの醍醐味のひとつ。
でも、布製のチェアは下からの冷気が伝わって腰が冷えやすいんですよね。

そんなときにおすすめなのが、ラップスカート(巻きスカート)
座っているときも移動中も暖かく、サッと着脱できるのが魅力です。

ブランケット代わりのひざ掛けや、着替え時の目隠しとして使うなど、
“1枚で何役もこなせる便利アイテム”です。

私は膝丈くらいのものを使っていますが、
ロングタイプなら座った時も膝下までしっかり覆えて安心です。

足元の寒さ対策(防寒・防水がポイント)

季節の変わり目の春・秋キャンプでは、足元の寒さ対策も欠かせません。

防水シューズやブーツ

キャンプで使用している家族3人の防寒ブーツ

キャンプ場では、たとえ雨が降らなくても朝露や霜で靴が濡れることがあります。

我が家もスニーカー1足だけで行ったとき、
早朝のお散歩で靴がびしょびしょ&ドロドロになり、
その後ずっと冷たいまま過ごすことになった苦い経験があります。

濡れた靴はなかなか乾かず、寒い季節では冷たさが命取りになることも。
そこで活躍するのが、防水性のあるスノーブーツです。

スノーブーツは足首まわりまで暖かく、
靴底が厚くて地面からの冷気をしっかり遮断してくれます。

最近はデザインも豊富で、タウンユースにも使えるタイプが多いので、
この機会に1足はそろえておきたい防寒アイテムです。

替えの靴・厚手ソックス・ダウンスリッパ

キャンプ中は、天候やアクティビティによって靴が汚れたり濡れたりすることも多いです。
替えの靴を1〜2足(スニーカー・レインブーツなど)持って行くと安心です。

私はスノーブーツのほかに、普段履きのスニーカーとレインブーツを予備で持って行っています。
スノーブーツの準備が難しい場合は、厚手の防寒ソックスや
靴下の重ね履き
でしっかり保温しましょう。

また、テント内で靴を脱いで過ごす時間や就寝時には、
締め付けの少ない暖かいソックスダウンスリッパが大活躍します。

私はノルディスクのヘルモーズダウンシューズを愛用していますが、
軽くてあたたかく、持ち運びもしやすいのでとてもおすすめです。

小物類でさらに快適に

寒さを防ぐうえで、実は首・手・頭などの“末端”を温めることがとても大切です。
ここをしっかり守るだけで、体全体の温まり方がまったく違ってきます。

ニット帽・イヤーマフ(耳あて)

頭や耳は冷えやすく、放っておくと体全体の体温が下がってしまいます。
ニット帽をかぶるだけでもかなり違いますし、耳が出る帽子の場合はイヤーマフ(耳あて)でカバーしましょう。

ニット帽は防寒はもちろん、朝の寝ぐせ隠しにも便利です(笑)

また、耳あて付きの帽子も可愛くておすすめ。
ひさし付きなら日中の日焼け対策にもなります。

マフラー・ネックウォーマー

首を温めると、体感温度がぐっと上がります。

普段使いのマフラーでも十分ですが、動きやすさを重視するなら
ネックウォーマー(ネックゲイター・スヌード)がおすすめです。

焚き火や設営などの作業中にも邪魔になりにくく、ずり落ちたりしないのが◎。

私はネックウォーマーを持っていくことが多いです。
首回りをかさばることなくスリムに保温してくれます。
冬用でなくても薄手のタイプで十分効果があり、マスクの代わりに鼻までグイッと引き上げて顔を覆うこともできます。

マスク

夜間や朝方の冷気で顔が冷えすぎるのを防ぐ効果があります。

体温保持だけでなく、乾燥対策にもなるので、
風が強い日や気温が急に下がる日のキャンプでは意外と役立ちます。

特に就寝時、顔だけ寒くて痛い…!ということもあるのですが、
そんなときは、マスクや前述のネックウォーマーで顔を覆うことで対策できます。

軍手(手袋)

設営や片付けのときに手がかじかむのを防ぐために必須
滑り止め付きの軍手や手袋を用意しておくと安心です。

子どもは手をポケットに入れたまま動くと危ないので、
外では手袋をつけることを習慣にしておくと◎
大人も、寒さで手が動きにくくなると作業効率が落ちるため、忘れずに準備しておきましょう。

我が家はワークマンの軍手を車に常備しています。
薄手でグリップ力がありテント設営にちょうど良いタイプや、
子どもも喜ぶ可愛いデザインのものもあっておすすめです。

日中〜夜の寒さ対策

キャンプ場で日中〜夜を過ごす間に必要になる寒さ対策をご紹介します。

カイロ

カイロのイラスト

寒いときの救世主といえば、やっぱりカイロ
小さくて軽く、持ち運びに場所を取らないのが魅力です。
それでいて、使うとしっかり体を温めてくれる頼もしい存在です。

私はいつも貼るカイロを数枚持って行っています。
夫と娘は「暑くなりすぎる」とあまり使いませんが、冷え性でお腹弱めの私はお腹と背中に1枚ずつ貼る派
この2枚で、かなり寒い夜でもポカポカ快適に過ごせます。

足先が冷えやすい方には、靴用カイロがおすすめです。

ちなみに、キャンプを題材にした人気アニメ『ゆるキャン△』でも、
カイロの効果的な貼り方が紹介されていました。
「首の付け根」「みぞおち」「肩甲骨の間」など、太い血管が通る場所に貼ると効率的なようです。

繰り返し使えるエコカイロや、充電式の電気カイロなど、サイズや種類も豊富なので、
自分のスタイルに合ったタイプを選んで活用しましょう。

食事で暖を取る

寒い夜は、料理そのものが寒さ対策のひとつです。

焼き鳥やバーベキューも楽しいですが、気温が低いとすぐに冷めてしまいます。
鍋・おでん・シチューなど、体の芯から温まる汁物メニューを中心にすると快適です。

また、真空断熱のカップや保温マグを使うと、料理や飲み物が冷めにくく最後までおいしく楽しめます。

我が家では、直火でも使用できるチタンマグもよく登場します。
お茶やコーヒーをコンロやストーブの上で温め直しながら、
じっくりのんびりと楽しむことも多いですよ。

朝は、温かいコーヒーやスープ、白湯を飲むと体の立ち上がりが全然違います。
インスタント系の温かい飲み物を準備しておくと、撤収で忙しい朝でも手軽に温まれて便利です。

ゴム手袋(冷水対策)

キャンプ場の炊事場は、お湯が出ないことも多いのでゴム手袋は必須アイテムです。
アウトドアの蛇口から出る水は、想像以上に冷たいです。

コンロで沸かしたお湯を少し混ぜながら洗う方法もありますが、
それよりもまずはゴム手袋を準備しておくのがおすすめです。

我が家では、アウターの袖口の上からでも着用できる履き口の広いロングタイプを使用しています。
手が濡れないだけでなく、冷えによるストレスが大幅に減ります。

タオル類をたくさん(冷気遮断や結露対策)

タオルや雑巾をサイズ違いで数枚準備しておくと、想像以上に活躍します。

夜の冷え込みや呼気の影響でテント内が結露することも多く、
さらに、雨が降っていなくても朝露でテントの外がびしょびしょになることがあります。

天気が良ければ朝のうちに乾くこともありますが、
撤収をスムーズにするためにも早めに拭いておくのがおすすめです。

炊いたご飯は鍋ごとタオルで包んで蒸らします

また、ご飯を炊いたあと、蒸らしの時間に鍋をまるごとタオルで包むと、冷めにくくてホカホカのご飯が食べられます。

さらに、テントの隅からくる冷気を遮断したいときにもタオルが便利。
乾いたタオルを丸めて置いたり、巻いたり、羽織ったりと使い道がたくさんあります。

汎用性が高いので、タオルは多めに持っていくのが正解です。

特大ビニール袋(70〜90L)

寒さ対策で意外と役に立つのが、特大サイズのビニール袋
目安としては、70〜90リットルの大きさで、テントやタープがすっぽり収まるくらいのサイズです。

万が一雨が降った場合、びしょぬれになったテントやタープをとりあえず放り込むための袋として使えます。
撤収作業が長引くと体がどんどん冷えてしまうので、濡れたものを一時的にまとめておける袋があると、撤収時間を短縮できて寒さ対策にもなるんです。

もちろん、アウトドア用のドライバッグを用意しても良いですが、
事業用ゴミ袋などの厚手のビニール袋でも十分実用的。

タープ・インナーテント・フライシート・グランドシート・ポールなど、
濡れたアイテムをそれぞれ分けて入れられるように、数枚準備しておくと安心です。

さらに、特大ビニール袋は汎用性が高いのも魅力。
濡れ物の隔離だけでなく、ゴミ回収や荷物の防水カバー、
穴を開ければ簡易レインコートとしても使えます。

「荷物の片隅に数枚入れておくだけで安心感が段違い」な、
まさに“地味だけど頼れる万能アイテム”です。

寝るときの寒さ対策|地面からの冷気が最大の敵!

キャンプで一番冷えを感じるのは、実は夜の就寝時。
地面から伝わる冷気に体温を奪われると、眠れないほど寒く感じてしまいます。
ここでは、地面からの冷えを防ぎ、あたたかく眠るためのポイントを紹介します。

湯たんぽ

キャンプの寝るときの寒さ対策で、私がダントツにおすすめしたいのが「湯たんぽ」です。
お湯を入れて使う昔ながらの暖房器具ですが、その実力は侮れません。

冷えた部分をピンポイントで温められるのはもちろん、足元などに置いて周囲をじんわりと温めることもできます。
そして、暑いなと思ったら遠ざければいい——このシンプルさが本当に素晴らしい!

湯たんぽは、寝る少し前に作ってシュラフ(寝袋)の中に入れておくのがポイント。
暖かい状態で入ることができ、快適に眠れます。
このとき、パジャマや翌朝の着替えも一緒に入れて温めておくと、着替えがとてもラクになりますよ。

電源なしサイトではもちろん大活躍ですが、私は電源付きサイトでも必ず持って行きます。
なぜなら、電気機器のトラブルへの備えになるうえ、ヒーターや電気毛布は屋外では家庭ほど暖かく感じないことがあるからです。

湯たんぽなら翌朝までしっかり暖かさが続きますし、一酸化炭素中毒や火事の心配もありません。

我が家(3人家族)では、1.8リットルの湯たんぽを2つ使っています。
このサイズは、昔ながらの大きな湯たんぽよりも一回り小さめです。

もし私が今から新しく準備するとしたら、絶対にこれより大きいサイズは選びません

なぜなら、大きな湯たんぽはお湯を沸かすのが大変だから。
キャンプ場によっては炊事場が遠いこともあり、水を運んだり、お湯を何度も沸かしたりと、かなり手間がかかるんです。

たとえば我が家では、1.8リットルの湯たんぽを作るのに小さめのケトル1つと片手鍋1つを使ってお湯を沸かします。
×2個なのでこれを2回繰り返し。
しかも料理の合間に空いているコンロで沸かすので、正直けっこう大変です。

これ以上大きい湯たんぽだとさらに手間が増えてしまうため、小さめサイズを複数持って行くのが現実的でおすすめです。

また、大きな湯たんぽ1つよりも、小さめを複数持つほうが、それぞれが暖まれるというメリットもあります。
我が家では、私と娘がそれぞれ湯たんぽを抱えて寝ています(パパは寝る前にシュラフを温めるだけで十分というタイプ)。

シュラフ(寝袋)やブランケット

就寝時に使うシュラフ(寝袋)は、季節に合ったものを選ぶことが大切です。
形状・耐寒温度・中綿素材など、特徴をしっかり比較してから購入するのがおすすめ。

たとえば、形でいえば四角い封筒型よりも、頭まですっぽり覆えるマミー型のほうが寒冷地キャンプに向いています。

また、シュラフには「快適温度」「最低使用温度」といった目安が表示されているので、行く時期に合わせて適正な温度帯のものを選んでおくと安心です。

寒冷地向けのモデルは中綿にダウンが使われているものが多く、収納がコンパクトで保温力が高いのが魅力です。

とはいえ、我が家は寒冷地向けのシュラフは持っていません
理由は、私が軽い喘息持ちで、発作の原因になり得るダウン素材を避けているからです。

ダウンジャケットは問題なく使えているので、寝袋もおそらく大丈夫だとは思うのですが、念のためポリエステル素材のシュラフを使用しています。

所有しているのは、快適温度5℃のタイプ(赤・青:コールマン製)と、適正温度2℃のタイプ(緑:ロゴス製)。
どちらも寒冷地用ではないため、大判のタオルブランケットやフリースブランケットを重ねて保温しています。

さらに、前述の湯たんぽや、電源付きサイトでは電気毛布なども併用することで、春・秋キャンプを快適に乗り切っていますよ。

ポリエステル製のシュラフは、キャンプシーズンを通して使いやすく、
自宅で丸洗いできるのが大きなメリット。
雪中キャンプなどの極寒環境を想定しないなら、ポリエステルタイプでも十分快適に過ごせます。

もし用意できるなら、ダウンシュラフはやはり快適だと思います。
保温力が高く、収納サイズもポリエステルよりずっとコンパクト。
ただし、価格がやや高めで、メンテナンスに少し手間がかかる点には注意が必要です。

マット・ラグ・カーペット類

キャンプの夜、どこから一番冷えるかというと——実は「床(地面)」です。
地面からの冷気は思っている以上に強く、床の防寒対策が最重要ポイントになります。

グランドシートで地面の冷気&浸水対策

まず、テントの下にはグランドシートを敷きましょう。
専用のものがなければ、ブルーシートでも代用OKです。

グランドシートはテント底面の保護にもなり、雨天時の浸水を防いでくれる頼れる存在。
敷くときはテントより一回り小さめにするのがコツです。(テントの外から見えないくらい折り込むと◎)
そうすることで、グランドシートとテントの間に雨水がたまってしまうのを防げます。

テント内のマット選び

テントの中には、厚手のマットを敷いて冷気を遮断します。
我が家はキャプテンスタッグの「EVAフォームマット」を愛用中です。

表面がボコボコしていて弾力があり、地面が多少ゴツゴツしていても快適。
しかも価格もお手頃で、コスパ抜群です。

断熱効果は他と比較したわけではありませんが、春・秋キャンプではこれで十分でした。
唯一の難点は、収納時に小さくならずかさばるところですね。

代替・併用できるマット類

銀マット:断熱効果が高く、2枚重ねにすると保温力アップ。ただし収納性はイマイチ。
インフレーターマット:自動で空気が入り、寝心地も◎。収納もコンパクト。価格はやや高め。

お店の展示品で試したとき、インフレーターマットの寝心地は最高でしたが、我が家は最終的にコスパ重視でEVAフォームマットを選びました。
今のところ後悔はなく、満足しています♪

重ね敷きでさらに暖かく!

EVAフォームマットの上には、テント専用のインナーマットを敷き、
さらにその上にラグやブランケットを重ねると一気に快適になります。

AC電源付きサイトなら、電気カーペットや電気毛布もおすすめ。
我が家は電気毛布を下に敷いて使用しています。
上に掛けるよりも、下からの冷気を遮断する方が体感的に暖かいと感じます。


地面からの冷気は本当に強敵です。
荷物に余裕があるなら、できるだけ「下に敷けるもの」を多く持って行くのがポイントです。

キャンプ場の特徴・天候に合わせた寒さ対策

ここまでは主に防寒グッズをご紹介してきましたが、
寒さ対策で大切なのは“道具だけ”ではありません。

季節やキャンプ場の特徴、設備などをしっかり把握して行動を工夫することで、
寒さをかなり軽減できます。

季節に合わせて

春・秋は季節の変わり目で、気温が安定しない時期です。
突発的な冷え込みにも備えて、衣類やブランケットは少し多めに持っていくのがポイント。

たとえ春や秋でも、標高の高いキャンプ場では氷点下になることもあります。
「思っていたより寒い!」というケースは本当に多いので、油断は禁物です。

また、昼と夜の寒暖差が大きいため、
気温が下がってきたら早めに上着を羽織る・早めに暖房を準備するなど、
行動のタイミングも大切です。

そしてもし、「寒さ対策が十分ではなさそう」と感じたら、
別の時期に延期する判断も大切です。
無理をしないのも安全で快適なキャンプのコツです。

キャンプ場の特徴に合わせて

標高が高いキャンプ場や、川沿い・海沿い・湖畔のキャンプ場は、
街中よりかなり気温が低くなる傾向があります。

予約の際に、現地の平均気温や寒暖差を確認しておくと安心です。

また、キャンプ場の設備も要チェック。

  • トイレが温便座かどうか
  • 温水シャワー・お風呂(温泉)があるか
  • ストーブや毛布などのレンタルがあるか

こうした設備情報を事前に確認しておけば、万が一寒くても安心ですね。

AC電源サイトの有無を確認

利用するサイトにAC電源があるかどうかは、寒さ対策を考える上でとても重要です。

電気毛布やヒーターなどを使いたい場合は、必ず電源付きサイトを予約しましょう。
キャンプ場によってはAC電源サイト自体がないこともあるので、早めの確認が◎です。

屋外で使用できる延長コードの準備も忘れずに。(レンタルしてくれるキャンプ場もありますよ)

予定を立てて行動する

キャンプでは「どうすれば寒さを回避できるか」を意識して、
行動計画そのものを寒さ対策として考えるのも効果的です。

たとえば、こんな工夫が役立ちます👇

  • 日没前に設営を終える
     設営前に遊びすぎると、暗くて寒い中で作業する羽目に。
  • 雨予報があるときは、降らない時間帯に撤収計画を
     寒い時期の雨作業は体が冷えやすいです。
  • 焚き火のタイミングを計画し、薪を多めに用意
     朝も焚き火したいなら、夜に使い切らないよう注意。
     足りないようなら売店(管理棟)が開いている間に買い足しておきます。
  • アーリーチェックイン・レイトチェックアウトを活用
     設営・撤収に時間がかかりやすい初心者は特におすすめ。
     山間のキャンプ場は日没が早いので、余裕を持ったスケジュールを。
    「日没が早いから、少し早めにチェックインしておこう」
    「雨がやみそうだから、チェックアウトを延長してゆっくり撤収しよう」
     そんな柔軟な計画が、寒さとストレスを防ぐコツです。

寒さも楽しむ!キャンプをもっと快適に過ごす工夫

ここまでたくさん防寒対策を紹介してきましたが、
キャンプは 「自然と共に過ごすことを楽しむ時間」 でもあります。

せっかくなら、寒さも“敵”ではなく“楽しみのひとつ”にしてしまいましょう!

体を動かして楽しむ♪

寒いときこそ、体を動かすのが一番の防寒対策。
広いキャンプ場を活かして、思いきり遊んじゃいましょう!

本格的なアウトドアスポーツはもちろん、
ボール遊び・鬼ごっこ・縄跳びなどでも体はすぐポカポカに。

激しい運動をしなくても、
松ぼっくりやどんぐりを探したり、のんびり場内を散策したりするだけでも、
自然の中での時間はとても楽しいですよ。

キャンプ場によっては、アスレチック遊具やレンタサイクル、
体験イベントなどのアクティビティが用意されていることも。
見つけたらぜひ参加してみましょう♪

ちなみに、上の写真で乗っている「Yフリッカー」は娘のお気に入りの外遊びアイテム。
実際に遊んでみた感想や乗り方のコツは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

焚き火を楽しむ♪

寒い季節のキャンプといえば、やっぱり焚き火
火を囲む時間は、寒ささえも心地よく感じられる特別な時間です。

パチパチと薪のはぜる音、炎のゆらめき、じんわり伝わるぬくもり——
ただ眺めているだけで、自然と心が落ち着いていきます。

焚き火のそばでコーヒーを飲んだり、おしゃべりをしたり。
家族や仲間と過ごすその時間は、キャンプの中でいちばん好きなひとときです。

また、焚き火は暖をとるだけでなく、料理にも大活躍。
お湯を沸かしたり、焼きマシュマロや焼き芋を楽しんだりと、
小さな工夫次第で“焚き火タイム”がもっと贅沢になります。

火の扱いには十分注意が必要ですが、
寒い夜を楽しむ最高のアイテムであることは間違いありません。

あったか料理で楽しむ♪

寒い時期のキャンプ飯、おでんの写真

寒い季節こそ、温かい料理が最高のごちそう!

お鍋、豚汁、おでん、シチュー、スープ…。
湯気の立ちのぼる料理を囲む時間は、それだけで幸せです。

食後には、ホットコーヒーやココアでほっと一息。

お酒を楽しむ方は、ホットワインや熱燗もおすすめです。

自然を楽しむ♪

澄みきった空気と静かな夜。
ピンと張りつめた寒さの中で見上げる星空は、息をのむほど美しいものです。

街中では見られない満天の星や、
凛とした空気に包まれた木々の風景――
寒い季節だからこそ出会える自然の表情があります。

鳥や虫の鳴き声、木々を揺らす風の音、動物の気配——
一日を通して感じられる自然のすべてが、キャンプならではの貴重な体験です。

そして、ほんの少しの雨や雪も、
「不便」ではなく「自然の演出」として楽しむ気持ちでいられたら、
キャンプの魅力がもっと広がりますよ。

最後に

娘が葉っぱのお面を作って遊んでいる写真

春・秋キャンプの寒さ対策は、少しの工夫で快適さがぐんとアップします。
寒いから…と諦めずに、しっかり準備して出かけてみてください。

焚き火のあたたかさや、澄んだ空気の気持ちよさは、この季節ならでは。
寒い中で飲むホットドリンクや、みんなで囲む鍋の美味しさは格別です。

ぜひ、自分なりの寒さ対策を見つけながら、
春・秋キャンプを思いきり楽しんでくださいね(*^^*)

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