我が家のハイエースは、荷室の天井にサイドバーを取り付けています。
サイドバーとは、天井の両側に付いている2本の棒のことです。物を引っ掛けたり、スライドバーと一緒に使用して大きな物を載せたりととても便利♪
※サイドバーのキット(NAMINORIKOZOU)を購入して、DIYで取り付けた時の様子は別の記事に詳しく書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。
で、1年ほど前になりますが、実はこのサイドバーの付け根部分が壊れてしまいました。サイドバーの部品が壊れたというよりは、ハイエース側の土台(ステー)が壊れました。
サイドバーを支えていたハイエース純正の溶接ステー(土台)がポロッと取れてしまったのです。
取れた車両側の溶接部分には穴が!!内側とは言え、ハイエースの壁に穴が開くなんて!えーん(泣)
原因はサイドバー使用時の耐荷重オーバー。便利だからって載せ過ぎました。完全に自分のせいです、反省((+_+))
というわけでここ一年は、左側のサイドバーは取り外した状態・・・サイドバーって、片側だけじゃランタンを引っかけたりタオルを干すくらいしか使い道がないのよね・・・。
壊れたステーの修理をするには、天井の内張りを剥がさなければならないので、素人の我が家には大仕事ということで、ついつい先延ばしにしてこの有様。
いい加減、そろそろ修理をしよう!と、ついに重い腰を上げ、自力で修理することにしました。(修理屋さんに頼むとお高いので)
その方法は・・・ネジ止め!!
いや、溶接しなさいよ!と思うかもですが、実際にやってみたら意外にもできてしまったので、今回はその様子を記録しておこうと思います。※マネする時は自己責任でお願いします。正攻法ではないので。
ではでは、取れてしまった溶接ステーの自力修理の様子をご覧ください。
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ハイエース天井の内張りを剥がす
我が家のハイエースの荷室。上の丸で囲んだ部分にサイドバーを取り付けていましたが、前述の通りハイエース純正のステーが取れてしまったので、サイドバーを取り外してこの状態。
ちなみに取れてしまったのは、後ろの窓の真ん中らへんのとこのステー。
修理するには天井の内張りをガバッと剥がす必要があります。
セカンドシートの上のルームランプ付近に内張りの切れ目があるので、今回はそこよりも後ろの内張りだけ剥がすことにしました。
まずは、天井を支えているCピラーを緩めたいので、後部座席のシートベルトアンカーを外しました。
シートベルトアンカーの外し方は、サイドバーを取り付けた時の記事に詳しく書いていますのでそちらを参考にしてください。
シートベルトアンカーを外して、その周辺の内張りクリップも外しました。(Cピラーは下のパネルが噛んでいるので完全には外れず緩む程度ですが、ちょっと浮かしてうまくずらすことで天井をめくることができましたよ)
次に後方で天井を支えているDピラーを外しました。
見たところなにも留め具が見当たらなかったのでエイヤーと力ずくでバキバキっとw(やり方あってるかはわかりません。)
で、写真のように上方はカパッと外れましたが、下の方がまだ別のパネルに挟まってくっついている状態。
天井をめくるにはCピラーとは違って、Dピラーは完全に取り外したほうがよさそう。
というわけで、Dピラーが挟まっている直下のパネルを緩めるため、そのまた下の床の隅っこの細長いパネル(名称不明)をこれまたエイヤーでカポッと取り外しました。(なんで天井めくるために床のパネルまで外さないといけないんだー。)
はい、こんな白いクリップで止めてあるだけなのね。意外と簡単に取れました。
さて、床の細長パネルを取り除いたので、Dピラー直下の大きいパネルもこれで緩んだはず・・・
うん・・・ゆるん・・だ??
思ったより硬くて少ししか緩まなかったけど、その緩みのおかげで上のDピラーを外すことに成功しました。
カパッとこのように全部外れましたよ。
が、ここでまたまた問題発生。
天井はめくれたものの、修理したい部分が確認できる程度しかめくれず。実際修理するには隙間が足りない。
もうちょっとしっかり天井をめくりたい。
で、邪魔になっているのがこの天井のライト(ルームランプ)でした。
このルームランプを取り外せばもっとめくれるはず!
というわけで、ルームランプの透明のカバーをカパッとはずして、中のネジを3か所(2か所だったかも)緩めてみたら、一気に天井がズドーンと落ちてきました。ルームランプのネジ、めっちゃ天井支えてたのね。
ルームランプは傾けて天井の穴の隙間に通したので、線を抜いたりとかはせずに済みました。
これにより、天井をこんな風に大きく剥がすことができました。これで作業できるぜ。
※天井の内張りは、剥がす時に重さで折れ曲がったりします。内張りには折れ跡が残ってしまう場合もあるので、気になる人はプロにお任せするのが一番ですよ。我が家はそういうとこ割と雑な感覚をしているので勢いでいろいろやっちゃっています・・・。
溶接が取れてしまったステーのネジ止め
ついに姿を現した車両側ステーのあった場所。
穴を開けたように見えますが、これ、溶接部分が取れただけです。
こっちのステー本体の方に溶接されていた名残があります。ポチッと丸くキレイに取れたもんだね。
というわけで、このステーを元あった場所へもう一度取り付ける!それが今回のミッション!!
ではその取り付け方法はというと、「ネジ止め」です!!
は?溶接が取れたのに溶接じゃないの?って感じだと思いますが、この決断には理由があります。
まず第一に、ド素人の我が家が溶接をできるわけがない。
そして第二に、半年点検でお世話になった整備工場の技術員さんに溶接を打診してみたところ、溶接場所を実際に見てみないと修理できるかどうか判断が難しく、そのためには天井を剥がす必要があり、もし修理ができなかったとしても天井を剥がす工賃はかかってくると。万単位で・・・。わお。
終わったわ・・・。数万かけて天井剥がしてもらって「溶接無理です」って言われたら地獄だわ。
そう思っていたところ、その悲壮感を察してくれたのか、安く直したいならこの方法でできるかもしれないよ、とアイデアを出してくれたのでした。
「そのためには天井を自分で剥がす必要があるし、あくまで邪道だからうまくいかないかもしれないけど」と。
それは、タッピングビス(タッピングねじ)というネジでネジ止めをするという方法でした。
このタッピングビスというのは、対象の部材に少しの下穴が開いていれば、そこへネジ山を作りながら自ら入り込んでいくことでメネジがなくても固定ができるものらしいです。(普通のネジは形の合うオネジとメネジのペアで成立するものなのだそう)
これがそのタッピングビスです。6×20㎜。全然工具とかの知識がない私からしたら、見た目はめっちゃ普通のネジだけど、これがタッピングビスなのね。
技術員さんには、「3×10㎜」か「5×10㎜」(※ネジ径×長さ)くらいのものがいいと言われていましたが、実際にステーの取れた跡を見てみたら、すでに車体に5㎜程度の穴が開いていたので、それより大きい6㎜のものを購入しました。(ホームセンターに径6㎜で長さ10㎜のものはなかったので、20㎜にしました。)
さて、ネジ止めをするには下穴が必要です。5㎜程度の穴が開いている車両側はいいとして、ステー自体には下穴どころか溶接部分がその名残で分厚くなっています。
その溶接で分厚くなっている部分をめがけて、電動ドリルでじっくりと穴を開けていきました。
細いドリルビットから少しずつ太いドリルビットへ替えながら、車両側の穴と同程度(5㎜)の下穴を開けました。
結構大変だった・・・。
我が家のドリルドライバーじゃパワー不足かと思われましたが、なんとか下穴を開けることに成功。
そして次はいよいよ、ステーと車両の穴の位置を合わせて、タッピングビスでのネジ止めです。
そもそも邪道!うまくいくかは実際にやってみないとわからない!と言われたこの方法。
頼む!止まって!!
ご覧ください、しっかりと止まりました(≧▽≦)
薄い鉄板2枚にちゃんとネジが噛むのか心配だったけど、ガチガチに噛んでビクともしません。大成功と言えるのでは!?
アイデアを出してくれた技術員さんに感謝。
天井を戻して、サイドバーを固定して完成!!ガッチリくっつきました。
奮闘記(おまけ)
と、まあ修理の過程を書いてきたわけですが、実のところスイスイっと修理ができたわけではありません。
実際の修理過程は紆余曲折しております。
というわけで、我が家の奮闘記を、覚え書き程度に残しておこうと思います。(誰の役にも立たないかもですが)
まず、前述の通り整備工場の技術員さんのアドバイスはあったものの、「うまくいかない可能性もあるよ」とのことだったので、一応自分たちでも他に修理方法がないか調べていました。
で、ターンナットなるものを見つけました。
これがターンナット。(仕組みは説明が難しいので検索してください)
このターンナットがうまく挿入できれば、良い感じで修理できそう!!と思った訳です。
でもこれを思いついた時点では、天井はまだ剥がしておらず、壊れた部分をしっかりと確認できていなかったので、とりあえず一番細いタイプをネットで購入。(確認してからやれよとお思いでしょうが思い立ったらすぐにポチッとしてしまう性格なのです・・・)
そして、この通り。天井を剥がして確かめてみたら、全然穴が小さくてターンナットが入りませんでした(-_-;)
8㎜くらいの穴がないと入らない・・・。今開いているこの下穴は5㎜くらいなので、あと3㎜も広げる必要があるということに。
しかもステーの部品の方にも8㎜の穴を開けないといけない。8㎜って結構大きいから小ぶりな部品に上手に開けられるか不安。
そして我が家には8㎜なんて太いドリルビットはない。うーん・・・(◎_◎;)参ったな。
良い修理方法を思いついたと思ったんだけど、軽い気持ちで挑める修理内容ではない・・・。一回大きな穴を開けちゃったらもう戻せないからね・・・。
そこで、まずは教えていただいたタッピングビスの方法を試し、そこでうまくいかなかった場合は下穴を8㎜まで広げてターンナットの方法を試すということにしました。
そのような流れで作業をしたところ、タッピングビスで修理成功となったのでした。
ターンナット無駄買いしちゃったよ。
こ、こんなのあったのね(おまけ その2)
この記事を書くにあたり、いろいろと見ておりましたら、こんな商品を発見!!
この商品、2か所分の補強ステーとそれを固定するためのターンナットがセットになったもので、ざっくりと説明を読んでみたところ、車体に10.2㎜径の穴を開ける必要はあるみたいです。
つまり、10.2㎜の穴が開けられる電動ドリルは用意する必要ありということですね。
この補強ステーを取り付けることにより、耐荷重が1か所10㎏になるそう。
もしかして、これが最強だったのでは?
というか、ターンナットを使用している・・・我が家が独自で見つけた修理案もあながち間違っていなかったというわけか。修理案を考えている時点でこの商品を見つけていたら、これにしてただろうなぁ・・・。サイドバーと同じメーカーで安心だしね。
もちろん、天井の内張りは剥がす必要があるし、車体の穴あけは自分の責任なので、初心者にはハードルが高い作業であることには変わりなさそう。
まぁ。今回はネジ止めでなんとかなったので良しとするか。
最後に
なんだかいろいろと大変だった今回の修理ですが、無事(?)完了しました(*^-^*)
薄い鉄板同士でもガッチリとくっつけることができるタッピングビス(素人目にはただのネジ)という存在を知り、また一つ勉強になりました。
サイドバーを修理してから約1か月が経ちましたが、現在でもグイッと負荷をかけてもビクともしない頑丈さを保っています。
とはいえ、耐荷重を無視して重い物を載せることはしないと心に誓っていますよ。壊れた時にケガとかしなくて本当に良かった。
しかし、ステーの修理であんなにも天井を剥がすことになるなら、ついでに防音材貼ったり断熱材入れたりしたかったわ~。
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